■開発の経緯
弊社創業者の前田浩明農学博士は、学生時代に研究課題として「大賀ハスの開花メカニズムの解明」を課され
ました。大賀ハスは1951年、千葉県千葉市にある東京大学検見川厚生農場(現在は東京大学検見川総合運動場)で発掘
された2000年以上も前の"古代蓮(こだいはす)”です。発掘された種子を、大賀ハスの名前の由来となった植物学者の
大賀一郎氏が発芽させることに成功しました。この2000年以上前の種子が発芽したメカニズム解明が研究課題でした。
その発芽メカニズムの一つとして、ハスの種子には皮があり、その皮に含まれるポリフェノールが外側のストレスから
種子を守る防御機能を持っている事が判明しました。この事から、植物の命は種子の皮に守られているという認識を強く
持ちました。
大学卒業後、入社した会社の取引先にシイタケを栽培している会社があり、そのシイタケのあまりの大きさに栽培
方法を尋ねたところ、培地に米ぬかを使っているとの事でした。米ぬかは米の皮なので、大賀ハスの発芽メカニズムと
結び付いて、やはり種子の皮には植物の生命力に関係する何か大きな力があるのではと直感しました。
米の命は「胚芽」であり、この胚芽を守っているのが米ぬかです。大賀ハスの種子は皮に2000年以上守られて発芽
した事や、大きなシイタケの培地にも米ぬかを使っていた事から、米の命を守っている米ぬかは、米の生命維持に関して
何か重要な働きを持っているのではないか、ひいては人の身体に対しても非常に有効な働きを持っているのではないかと
いう点に着目しました。
食品には3つの機能があるとされています。
●一次機能・・・栄養機能(生命維持・エネルギー源)
●二次機能・・・嗜好機能(味など食欲の元になる美味しさを感じさせる機能)
●三次機能・・・生体調節機能(臓器の働きを助ける生体防御、老化制御、病気の回復機能)
米ぬかは、特にこのうちの三次機能を有しているのではないかという点に着目して開発して参りました。
■オリザロースとは
オリザロース(Oryzalose)は、株式会社オリジン生化学研究所と、国立大学法人弘前大学との共同研究で開発した
(特許第3760139号)古代米の米ぬかに由来するオリゴ糖複合物です。「オリザ」はラテン語で「コメ」を意味する
学術名です。米由来のオリゴ糖の意味合いで「オリザロース」と命名しました。
オリザロースの原料となるコメは、古代米の「アサムラサキ」を採用しています。古代米は白米に比べて米ぬか部分が
多く、生理活性物質(生体に作用して細胞の老化防止や各器官の機能維持・調節や活性化機能を持つ物質)である
アントシアニンやオリザノール、オクタコサノールを豊富に含んでいます。
米ぬかの主な成分は、植物の細胞壁の主要な構成成分であるセルロースやヘミセルロースなどの繊維質です。
セルロースがブドウ糖の塊であるのに対しヘミセルロースはアラビノース、キシロース等、ヒトの組織には存在しない
糖質(五炭糖)が主成分となっています。このヘミセルロースは、特に種子の命の元である胚芽の周辺に集中して分布
しており、コメの命を守るために重要な働きをしていると考えられます。
1982年、弊社創業者の前田浩明農学博士がヘミセルロースのオリゴ糖に第三次食品機能を強化する働きがあることを
発見し、シイタケ菌糸体由来のサプリメントを開発しました。その後30年超に亘り数々の機能性食品の開発に携わり
素材や発酵法に改良を加えてより低分子化して完成させた集大成がオリザロースです。多くの第三次食品機能を高める
食品成分が報告されていますが、理論的にも実験的にも食べる事による有効性が確認されている成分は限られています。
オリザロースは食品本来の特性である食べて第三次食品機能を高めることができる数少ない食品成分の一つです。
